“等級制度で従業員と企業を成長させるポイント”

• 働き方の多様化や高齢化
  働き方の多様化や高齢化により上位の役職が詰まってしまい、若い世代の“昇進の遅れ”に伴ってスキルや知識を向上させる機会が減少します。これにより、最終的には会社組織としての成長速度が鈍化する可能性があります。
• 変化に応じた見直しの重要性
  このような環境の変化に応じて柔軟に人事制度（等級制度）の再設計を行っていくことが望ましいでしょう。

各等級制度には特徴があり、等級制度の設計目的に応じて検討する必要があります。

全ての企業に最適であるような絶対的な等級制度があるわけではなく、会社が目指す方向に適した制度設計を行うことが重要です。

職能等級制度

概要：職務遂行能力を基準として評価する格付け制度
特徴：職務遂行能力が評価されることから、スキル向上や人材育成に適している。その反面、能力の評価基準が曖昧になり、評価に不公平感が生じる可能性がある。

職務等級制度

概要：職務や責任を基準として評価する格付け制度
特徴：職務を基準として評価されることから、基準が明確で公平な評価が期待できる。その反面、スキル向上や人材育成がおろそかになる可能性がある。

役割等級制度

概要：役割を基準として評価する格付け制度
特徴：企業内での役割が明確化することにより、組織としての効率が上がる。その反面、役割の複雑化や基準の曖昧さによって公平な評価ができなくなる可能性がある。

等級制度は評価制度、賃金制度とともに従業員と企業の成長につながる重要な仕組みです。

企業の効率を最大化するための等級制度の設計について、是非お気軽にご相談ください。