2020年11月18日、日本政府観光局(JNTO)は2020年10月の訪日外客数の推計値を公表しました。27,400人(前年同月比98.9%減)となり、13か月連続で前年同月を下回りましたが、実数としては7か月ぶりに2万人を超えました。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本における検疫強化・査証の無効化等の水際対策等を受け、日本を訪れる外国人は7か月連続で対前年同月比99%を超える減少となっています。
しかし、ビジネストラックやレジデンストラックの運用が開始したこと、2020年10月1日からビジネス上必要な人材等(順次、留学、家族滞在等のその他の在留資格へも拡大)に限り、原則として全ての国・地域からの新規入国を許可(防疫措置を確約できる受入企業・団体がいることを条件とし、入国者数は限定的な範囲にとどめる。)していることなどから、徐々に日本を訪れる外国人も増加してきています。
〇各国・地域からの入国者数の状況
・韓国:前年同月比99.0%減の2,000人
・中国:前年同月比99.4%減の4,500人
・台湾:前年同月比99.7%減の1,300人
・香港:前年同月比99.9%減の200人
・タイ:前年同月比99.0%減の1,400人
・シンガポール:前年同月比99.8%減の100人
・マレーシア:前年同月比98.8%減の600人
・インドネシア:前年同月比97.9%減の700人
・フィリピン:前年同月比99.4%減の400人
・ベトナム:前年同月比86.7%減の6,200人
・インド:前年同月比95.0%減の700人
・オーストラリア:前年同月比99.6%減の200人
・アメリカ:前年同月比99.4%減の900人
・カナダ:前年同月比99.7%減の100人
・メキシコ:前年同月比99.6%減の30人
・イギリス:前年同月比99.6%減の300人
・フランス:前年同月比99.0%減の400人
・ドイツ:前年同月比98.9%減の300人
・イタリア:前年同月比99.3%減の100人
・ロシア:前年同月比97.9%減の300人
・スペイン:前年同月比99.3%減の100人
・中東地域:前年同月比98.3%減の200人
(「JNTO報道発表資料」参照)
上陸拒否や14日間の隔離・査証の効力停止等の対象となっている国や地域においては、やはり入国者数はかなり少なくなっているものの、上陸拒否が解除された国からの入国者数は多い傾向にあるものと思われます。
現段階では、外国人の方々はビジネス関連での来日が多いかと思いますが、新型コロナウイルス感染症のワクチン等の状況次第で外国人観光客の方々も日本に来られるようになるのではないかと思います。
しかしながら、これまでのように多くの外国人観光客の方々に日本に来ていただけるようになるまでには、多くの時間を要するのではないかと予想されます。