日本政府は、2021年11月30日から全ての外国人の新規入国を原則停止する水際対策を継続してきました。
2022年2月末までがその期限となっており、2022年3月からこの水際対策が緩和される方向であることが報道されています。日本国内でも従来株からオミクロン株への置き換わりが進み、入国制限を継続する必要性が薄れてきたことが理由として挙げられています。
この水際対策緩和には諸外国の動向も考慮されているものと考えられます。
日本が厳しい水際対策を継続することによって、日本でのビジネスや留学などの機会が失われ他国へと流れていっているという懸念もあるのではないかと思います。
【フィリピン】
2022年2月10日から、入国査証の免除国・地域を対象として、一定の要件を満たす場合には新型コロナウイルスのワクチン接種完了者の査証なしでの入国が認められています。
(要件)
○フィリピン到着時に残存期間が最低6か月のパスポートを所持しており、帰国又は第三国行きのチケットを所持していること
○新型コロナワクチン接種完了を証明する資料を有していること
○出発国・地域からの出発前48時間以内のPCR検査の陰性結果を取得していること
○フィリピン到着日を初日として7日間のセルフモニタリングを行うこと
【タイ】
2022年2月1日から、ワクチン接種済み外国人について、強制隔離なしでの入国が可能なテスト・アンド・ゴーの新規申請受付が開始されています。
(要件)
○新型コロナワクチンを2回接種完了した者
○最低5万ドル以上の治療保証がある医療保険に加入している者
○医療機関と提携していることを示すSHAエクストラプラス、または指定隔離ホテルである代替施設(AQ)の全額支払い済み予約確認書(1日目及び5日目)
○入国時及び到着後5日目におけるPCR検査の実施
○出発前72時間以内のPCR検査の陰性証明書
アジアの他にも、デンマーク・ノルウェー・フィンランドなどの北欧でも、ワクチン接種が進んでいることなどから国内における新型コロナウイルス感染症の規制撤廃の動きが加速しています。