2020年12月25日、出入国在留管理庁より「在留カード等読取アプリケーション」の無料配布について公表されました。
「在留カード等読取アプリケーション」は、在留カード及び特別永住者証明書のICチップの内容を読み取り、その情報が偽造・改ざんされたものでないことを確認するための機能を有するアプリケーションであり、順次無料配布されます。
出入国在留管理庁では,在留カード等の社会的信用性を保護するために様々な偽変造在留カード対策を行っていますが,近年,券面の偽造技術の精巧化,有効な在留カード番号を使用した偽変造在留カード作成事案が発生するなど,これまで以上に偽変造在留カード対策が必要となっています。
新たに導入する在留カード等読取アプリケーションは,在留カード等のICチップ内に保存されている身分事項や顔写真等の情報を読み取るためのものです。読み取った情報と,券面に記載された情報を見比べることにより,容易に偽変造の有無を確認することができるようになります。
本アプリを出入国在留管理庁ホームページ等において無料配布することで,偽変造在留カード対策を強化し,より一層偽装滞在者対策を進めます。
偽造在留カードは、在留資格や身分を偽って本来とは異なる在留活動(本来の在留資格では認められていない就労活動等)を行う目的などで利用されています。
昨今では、フードデリバリーサービスが普及してきており、それに伴って配達員の需要が増加する中で、一部の不法残留者や留学生が偽造在留カード等を使って配達員としての登録を行うなどの事例が散見されるようになりました。
偽造技術の精巧化により、偽変造在留カードを見分けることは困難でしたが、このアプリケーションを活用することで、容易に偽変造の有無を確認することができるようになります。
この偽変造在留カード対策を強化により、偽装滞在者が減少することが期待されます。