〇インドネシア人の主な在留資格別の推移
(「出入国在留管理庁ホームページ」参照)
インドネシア人は在留外国人の中で7番目に多く、2020年末現在では66,832人が日本に在留しています。
主な在留資格別では技能実習、永住者、留学、特定活動、技術・人文知識・国際業務、家族滞在、定住者、日本人の配偶者等の順に多くなっています。
ほとんどの在留資格で微増となっていますが、特に在留資格「技能実習」では顕著に増加しているのが分かります。
〇今後の動向
(「出入国在留管理庁ホームページ」参照)
日本に在留するインドネシア人は年々増加してきており、特に在留資格「技能実習」では顕著に増加しています。
在留資格「技能実習」の増加については、中国人の技能実習生が減少傾向にあることから、その穴を埋めるようにベトナム人とともにインドネシア人の技能実習生が増加傾向にあるのではないかと考えられます。
これらのことから、今後も在留資格「技能実習」は継続して増加すると考えられます。
また、今後はインドネシア国内での経済成長や教育水準の向上が進んでいくものと考えられ、大学等を卒業したインドネシア人や日本に留学するインドネシア人が増えることが予想されます。それに伴って、在留資格「技術・人文知識・国際業務」も増加するのではないかと考えられます。
インドネシア人の雇用という観点からは、その温和な性格が日本企業に相性が良いと感じることが多いようです。
また、インドネシア人のほとんどがイスラム教徒であるため、お祈りのための時間を確保するなどの理解が必要です。
インドネシア人に限らず、育った環境や社会環境・歴史的背景・文化・価値観を考慮して多様性を尊重することで、良好な雇用関係が実現できるように思います。
新型コロナウイルス感染症の影響により、ウィズコロナの働き方として、企業ではテレワークやDXの推進・AIの活用などが行われてきており、グローバリゼーションが一時的に抑制されています。
アフターコロナの世界では、以前と同じような働き方に戻ることは難しいかもしれません。ウィズコロナの世界で見えてきた利便性を活用した働き方に変化し、それに伴ってヒト・モノ・カネの移動も変化していくものと考えられます。アフターコロナの世界においても、自国内だけで経済を完結させることは非常に困難であり、変化を遂げた形でグローバリゼーションも回復するのではないかと思われます。