2024年3月に経済産業省 九州経済産業局から高度外国人材 定着・育成事例集が発行されました。
生産年齢人口の減少に伴う人手不足が継続する中で、経営課題を解決する有効な方策として「高度外国人材」の定着・育成の事例が記載されています。
この中で、企業における高度外国人材の定着・育成を図るための取り組みとして、「体制整備」「異文化コミュニケーション」「キャリア」の3つに分類して評価がされています。
A 体制整備
〇雇用契約
雇用契約書や就業規則の説明をしているか
〇在留資格
本人の在留資格更新/一時帰国手続きを支援しているか
〇生活面
健康保険・雇用保険・年金・扶養控除について説明をしたか、住居の手配は滞りなく進んでいるか
B 異文化コミュニケーション
〇価値観
企業理念や組織文化を伝えているか
〇受入部署
配属先に対し、配属の趣旨や留意点を伝えているか
〇コミュニケーション
日本語やビジネスマナーについて指導・サポートしているか
C キャリア
〇配属・異動
配属理由と役割を説明しているか、異動の可能性について事前に説明しているか
〇評価・昇進
評価の項目を明示しているか、評価結果をフィードバックしているか、昇進や昇給の条件は明らかか
〇キャリア・組織目標
本人が希望するキャリアを把握しているか、組織目標は一致しているか
高度外国人材を採用している企業や採用を考えている企業の方々においては、上記内容を踏まえて、高度外国人材の定着や育成に取り組むことで組織の活性化や経営課題の解決につなげていただくことが期待されます。